お酒には色々な種類がありますが、よく耳にするのが醸造酒と蒸留酒です。この二つにはどんな違いがあるのでしょうか。少し考えてみましょう。
【醸造酒】と【蒸留酒】の違いについて
まず、醸造酒というのは穀物とか果実を酵母の力を借りて発酵させて作ったお酒のことです。醸造酒で一番有名なのはビールとワインです。大麦を発酵させたビールもブドウを発酵させたワインも世界中で日常的飲まれています。さらに、日本ではお米を原料として日本酒が造られています。
醸造酒の特徴として、アルコール度数が蒸留酒よりも低いことを上げられます。大体アルコール度数は5パーセント前後から20パーセントくらいです。
では、蒸留酒とは何でしょうか。それは、醸造酒を蒸留して造ったお酒のことを言います。つまり、醸造酒にさらに一手間かけたお酒が蒸留酒なのです。有名な蒸留酒はウイスキーやブランデーです。実は、ウイスキーというのは簡単に言うとビールを蒸留したものですし、ブランデーはワインを蒸留したものです。
そして、日本酒を蒸留したものが米焼酎となります。蒸留酒は世界の様々な国で独自のものが造られているのが特徴です。ロシアのウォッカやメキシコのテキーラ、そして、沖縄の泡盛など地方色が出やすいお酒と言えるでしょう。ちなみに、蒸留酒で一番アルコール度数が高いのがポーランドのスピリタスというお酒で、96パーセントです。
太りにくいのはどっち?
お酒が好きな方はカロリーを気にするかもしれませんが、醸造酒と蒸留酒ではどちらがカロリーが低いのでしょうか。まず醸造酒の代表として日本酒を見てみますと100mlあたり105kcalとなっています。一方の蒸留酒代表の焼酎は100mlあたり140kcalとなり、醸造酒よりもカロリーが高いことが分かります。基本的に蒸留酒のほうがカロリーが高い傾向にありますので、飲み過ぎてしまうと太りやすくなると言えます。
ただ、醸造酒でも気をつけなくてはいけないのがビールです。ビールのカロリーは100mlあたり40kcal前後となっていて低いのですが、これはあくまでも100mlあたりのカロリーとなっていることを覚えておきましょう。つまり、ビールはがぶがぶ飲んでしまうので、合計のカロリーはかなりの量になってしまうのです。それに加えて蒸留酒はアルコール度数が高いので、少量でも十分楽しむことができるので、結果的にはカロリーが低くなるケースもあります。それで、一概には蒸留酒が太りやすいとは言えないのです。
いずれにしても、醸造酒と蒸留酒の違いを知っているならまた違ったお酒の楽しみ方ができるでしょう。
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